Obsidianの画像を名前の頭で整理する|Insert Image Plus

Obsidianに画像を入れるとき、ファイル名を思い出して ![[ を打つのが毎回つらい。
一覧から選びたい。
画像やアイコンが何百枚にもなって、どれをどこで使っているか分からない。
消していいのか怖い。
フォルダ分けもタグも、続かなかった。
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- 画像の整理は、フォルダでもタグでもなく「名前の頭」でできる
- Insert Image Plus のインストールと使い方(挿入・管理・1枚ずつ整える・ドラッグ&ドロップ・設定)
- なぜ一括削除を付けなかったか。設計の考え方と、いまの制限
この記事を書いている僕は、ObsidianとExcalidrawで図を描きながら考えるのを日課にしています。
画像フォルダには1万枚を超えるファイルがあります。
その中から「使いたい1枚」を取り出し、増えていく画像を管理するために作ったのが、コミュニティプラグイン Insert Image Plus です。2026年9月に公開しました。
作者として、使い方と、設計で決めたことを書きます。
画像の整理は、フォルダでもタグでもなく「名前の頭」でできる
画像の整理に、フォルダ分けもタグ付けも要りません。ファイル名の頭に種類を書くだけで足ります。
フォルダもタグも「置き場を決める」という作業が、保存のたびに1回増えます。この1回が積もって続かなくなる。
一方、ファイル名は保存の瞬間に必ず付けます。作業は増えません。
たとえばこう名付けます。
icon - 地図.pnglogo - shopify.svgstick - アイデア.png
「 - 」(半角スペース・ハイフン・半角スペース)より前が種類、後ろが中身です。
Insert Image Plus は、この「頭」を自動で集計してカテゴリにします。icon が352枚あれば「icon 352」というボタンが勝手に立ちます。
この命名規則は、Excalidrawでアイコンライブラリを使っていた頃に生まれました。
アイコンライブラリは便利でしたが、数が増えるほど管理が大変になりました。
Excalidrawで描いた図も増え、同じアイコンを別の図で再利用する回数も増えていきます。
Obsidianには「どのノートがこの画像を参照しているか」をたどる仕組みがあります。ただ、それはノート側から見る仕組みです。
僕が欲しかったのは逆で、画像の側から管理できることでした。
そこで名前の頭に icon や stick と付けるようにしました。
接頭辞で見ていくと、フォルダで分ける必要がなくなります。そして「自分はどの種類の素材をよく使っているのか」が数字で見える。この強みは、使い続けるほど実感が増しました。
接頭辞は自由に増やせます。僕は icon・logo・stick のほかに、スライド用の素材には slide - ○○ と付けています。すると「スライドの部品」というカテゴリが自然に立ちます。
考え方はレゴブロックです。画像もアイコンも図も、ノートやスライドを組み立てるための部品として扱う。部品に種類の名札が付いていれば、組み立てるときに迷いません。
既存の画像を全部改名するのは大変です。だから、このプラグインは新しく入れる画像から効き始め、古いものはリネーム機能で1枚ずつ直せる形にしています。
要点は1つです。 名前の付け方を1つ決めると、整理という作業そのものが消えます。
インストール(1分)
- Obsidianの「設定 → コミュニティプラグイン → 閲覧」で Insert Image Plus を検索
- インストール → 有効化
- 左のリボンに、画像の「+」アイコンと、ギャラリーのアイコンが増えます
対応はデスクトップとモバイルの両方です。ライセンスはMITで、ソースコードはGitHubで公開しています。
一覧に出るまで時間がかかる場合は、コミュニティサイトのページからも入れられます。
画像を挿入する:カテゴリ → サムネ → クリック
挿入は3手で終わります。ファイル名を思い出す必要はありません。
- ノートの編集画面か、Excalidrawのキャンバスを開く
- リボンの「+」を押す。またはコマンドパレットで「画像を挿入する」
- カテゴリを選ぶ。「最近使った」「すべて」「画像だけ」「Excalidrawだけ」、そして icon / logo / stick などの接頭辞
- サムネの一覧から1枚クリック
これでノートに ![[icon - 地図.png]] が入ります。設定で幅(例:200)を決めておけば ![[icon - 地図.png|200]] の形になります。
Excalidrawのキャンバスを開いた状態で同じ操作をすると、画像がキャンバス上に配置されます。
ノートにもExcalidrawにも、同じ1本で入れられます。
Excalidrawで描いた図(.excalidraw.md)も一覧に出ます。自分で描いた図を、次の図の部品として使えます。 ここが、僕がこのプラグインで一番使っている機能です。
Excalidrawの図をサムネで表示するかは設定で選べます。図が多いと表示に少し時間がかかるので、既定はオフにしています。
コマンド「画像を挿入する」は、挿入先がない画面(設定画面やPDFなど)ではコマンドパレットに出ません。押してから「ここには入れられません」と言われることがないようにしています。
画像を管理する:フォルダ × 接頭辞 × 参照数
「どこで使っているか」が見えると、消す怖さがなくなります。
画像を消せないのは、消した先で何かが壊れるかもしれないからです。
どのノートが参照しているかが1枚ごとに見えれば、判断できます。
- リボンのギャラリーアイコンを押す。またはコマンド「画像を管理する」。管理画面がタブで開きます
- 上部でフォルダを選び、接頭辞のチップ(icon 352 のような表示)で絞る。検索も使えます
- 並び替えは、名前・作成日・更新日・サイズ・参照数。昇順と降順を切り替えられます
カードには 「N 参照」 のバッジと、種類(PNG / EXCALIDRAW)、サイズ、更新日が出ます。
カードにマウスを乗せると、開く・リンクをコピー・リネーム・削除の4つがその場でできます。
カードをクリックすると詳細が開きます。
- 大きなプレビュー
- 参照しているノートの一覧。クリックすると、そのノートの該当行に飛びます
- 操作ボタン(次の見出しで説明します)
- パス・サイズ・作成日・更新日
参照の一覧から該当行に飛べるので、「この画像、どんな文脈で使ったっけ」がすぐ確認できます。
1枚ずつ整える:開く・リンクをコピー・リネーム・移動・WebP・削除
詳細の右側に、操作が並んでいます。
開く
- Obsidianで開く
- OS標準アプリで開く(Macならプレビューなど)
- ファイルの場所を表示(Finderで開く)
- リンクをコピー(
![[…]]をクリップボードへ)
整える
-
リネーム:接頭辞をドロップダウンで選び、中身の名前だけ入力します。
icon - ○○の形が崩れません。古い画像を命名規則に寄せていくのは、ここで1枚ずつやります - 移動:移動先のフォルダを選ぶだけです
リネームと移動は、Obsidianの設定「ファイルとリンク → 内部リンクを自動更新」がオンのときだけ使えます。オフのままだとリンクが切れてしまうので、その場合はボタンが無効になり、理由が表示されます。
WebPに変換
PNGやJPGをWebPにします。参照しているノートのリンクは新しいファイル名に書き換わり、元のファイルはゴミ箱に入ります。品質は設定で変えられます(既定80%)。
SVGとGIFは対象外です。SVGは変換すると劣化し、GIFは動きが失われるからです。
削除
1枚ずつ、ゴミ箱に入れます。Obsidianの「削除したファイル」の設定に従うので、システムのゴミ箱にしておけば戻せます。
参照が1件でもあると、削除ボタンは押せません。 代わりに「参照も消して削除…」が出ます。これは、参照しているノートの ![[…]] を消したうえで、画像をゴミ箱に入れます。どのノートを触るかは、実行前に一覧で確認できます。
ドラッグ&ドロップで追加:入口で名前が付く
画像を入れる瞬間に名前を付けるのが、いちばん楽です。
- 管理画面を開く
- Finderから画像ファイルをドラッグして、画面に落とす
- 接頭辞を選ぶ画面が出る。1枚なら中身の名前も編集できる
- 「追加」
保存先は、管理画面で選んでいるフォルダです。「すべて」を選んでいるときは、Obsidianの添付ファイルの既定フォルダに入ります。
スクリーンショットをそのまま落として icon - ○○.png にして入れる、という流れが1本で済みます。
後から整理するのではなく、入口で整理が終わります。
設定一覧
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 対象にする種別 | 画像/Excalidraw/ノート(.md)のオン・オフ。Excalidrawのサムネ表示もここ |
| スコープ | 空ならVault全体。フォルダを指定すると、その配下だけ |
| 挿入形式 |
![[…]](埋め込み)か [[…]](リンク) |
| 既定の幅 | 例:200 → ![[name|200]]
|
| 「最近使った」の保持数 | 既定40 |
| 挿入ピッカーの接頭辞 | 自動(全部)/指定の接頭辞のみ/OFF |
| 管理画面の接頭辞 | 同上。挿入と管理で別々に持てる |
| カードに参照数を表示 | オン・オフ |
| WebP変換の品質 | 0.1〜1.0 |
「指定の接頭辞のみ」を選ぶと、入力欄が出ます。1行に1つ、icon / logo / stick のように書きます。
接頭辞が増えすぎたVaultでは、挿入は「よく使う3つだけ」、管理は「全部」といった使い分けができます。
設計の考え方:なぜ一括削除がないのか
このプラグインに「未参照の画像をまとめて削除」はありません。意図して付けていません。
参照の数は、Obsidianのリンク索引から取っています。この索引が拾うのは、Markdownの中の [[ ]] ![[ ]] []() だけです。
Canvasファイルの中、frontmatterに素の文字列で書いたパス、コードブロックの中、CSSスニペットの url() は拾えません。
つまり「参照 0」は「使っていない」の証明にはなりません。
だから画面では「未参照」と言わず、「検出できた参照 0」と表示しています。
そして、検出できない参照がある以上、まとめて消す操作は事故の温床です。消すのは1枚ずつ、参照があるものは止める。この2つを守っています。
削除の前に参照ノートを一覧で見せる、参照があれば削除ボタンを無効にする、消すときはゴミ箱へ。この3段は、どれか1つでは足りません。3つ揃って、はじめて「消しても戻せる」と言えます。
この設計は、便利さを少し削っています。ただ、画像は描き直せても、リンクが切れたノートを見つけ直すのは大変です。守る側に倒しました。
既知の制限と、これから
- Canvas・frontmatter・コードブロック内の参照は検出できません。 画面の注記にも書いています
-
一覧の「Excalidraw」判定は、ファイル名で見ています。
.excalidraw.mdで終わるファイルだけがExcalidraw扱いです。名前に.excalidrawが付いていない図はノート扱いになります。frontmatterで判定するように広げる予定です - WebP変換はiPhone・iPadでは使えません。 描画エンジンが書き出しに対応していないためで、ボタンは無効表示になります。デスクトップとAndroidでは使えます
- Excalidrawのサムネ表示は、図が多いと最初の表示に時間がかかります。既定はオフです
不具合や要望は、GitHubのIssueで受けています。
まとめ
- 画像の整理は、ファイル名の頭に種類を書くだけでできる。フォルダもタグも要らない
- 挿入は「カテゴリ → サムネ → クリック」の3手。ノートにもExcalidrawにも同じ操作で入る
- 管理画面では、1枚ごとに「検出できた参照」と参照ノートが見える
- リネーム・移動・WebP変換・削除は1枚ずつ。参照があるものは消せない
- ドラッグ&ドロップで入れると、入口で名前が付く
まず1枚、icon - ○○.png の名前で保存してみてください。
その1枚が、次の図の部品になります。