【Shopify学習】ECサイトの基礎知識【初心者向け】

Marketing Shopify

EC初心者

これからECサイトを構築するのだけど、ECサイトの基本的な知識についてあまり知らないなー。誰か教えてくれないかなー。

こういった疑問にお答えします。

この記事のテーマ

ECサイトの基礎知識がわかる

もくじ

この記事を書いている僕は、Shopifyエキスパートで働いている現役フロントエンドエンジニアです。

最近はエンジニアの業務以外に前職のキャリアを活かしたマーケティング、運営コンサルや運営代行を行っているので、その知見からECサイトの基礎知識を説明したいと思います。

これからオンラインショップを立ち上げたい人や、ECサイトを初めて構築する人は参考にしていただけると。

ECサイトとは?

ECサイトとは?

ECとは、Electtonic Commerce の略で、日本語でいうと「電子商取引」になります。一般的には、ネットショップやオンラインショップなどと呼ばれることが多いです。

ECの中には、商品が実際に送られてくる物販ECと、電子書籍や音楽などのようなダウンロード販売などの非物販ECがあります。

ECサイトの種類と特徴

ECサイトには、3つのタイプがあります。

  • ①楽天市場やYahooショッピングのようなモール型EC
  • ②自社のドメインで運用するような自社ECサイト型
  • ③アマゾンのようなところでECサイトを運用する出品型EC型

③の出品型EC型は、①のモール型ECと一緒になることもありますが、特性から分けました。それぞれ長所と短所があるので、リソースがあるのであれば複合的に運営するのがおすすめです。

ECはさらに進化する

ECという概念が生まれて約20年が経ちました。インターネットを通じて世界中のものを指先ひとつで買えるようになり、この2020年代の10年でさらに進化し密接に生活と関わってくる成長市場になります。

O2OからOMOへ

OMOを聞いたことはありますでしょうか?O2Oは、Online To Offline の略で、オンラインで得られた情報をオフラインでも活用していこうという概念です。現在はさらに進化してOMO、Online Merges with Offline の略で、オンラインとオフラインの融合に向かっています。

オフラインでの顧客データをオンラインへ反映させたり、オンラインでの閲覧履歴を元にオフライン店舗でおすすめ商品を紹介されたりと、オンラインとオフラインの垣根なく買い物をますます便利にしていく概念になります。

EC担当者の基本的な業務

EC担当者の基本的な業務

ECサイトの運営における基本業務は、実店舗の業務と基本的には変わりません。ECサイト上に商品を登録する作業は、実店舗の商品の仕入れや陳列になりますし、カテゴリーの登録する作業は、実店舗のカテゴリーを分けた売り場作りになります。

実際にお客様が購入いただくチェックアウトは、実店舗のレジにあたります。そして、お買い上げいただいた商品をお客様へお渡しする行為が、ECだと宅配業者に配送を依頼して届けてもらうことになります。

EC担当者の販促業務

上記の業務以外にEC担当者にとって重要な仕事があり、それが販促業務になります。ECサイトの売上を伸ばすための販売計画を立て、日々施策を実行する必要があります。

その販促業務の時間を確保するために、サイトの商品登録や受発注業務、配送処理などの業務に時間をかけ過ぎないように運営していかなくてはいけません。

実店舗とECサイトの運営で、この販促業務が異なり両者の違いをよく理解して行わないと、ただ時間を浪費してしまったり、無駄なお金を投資してしまうことになります。

ECサイトの売上

ECサイトの売上

ECサイトの売上公式は3つの要素の掛け算で構成されています。

アクセス数 × 購入率 × 平均客単価

この公式は、何人の人がECサイトに訪れて、そのうちの何%が購入して、その平均購入金額がいくらかということを表しています。

この公式をしっかりと理解して、どこが原因で売上が増えたのか?減ったのか?がわからなければ、運任せの運営になってしまいます。

売上を伸ばすには

売上を伸ばすことを考えるときに、この3つの要素のうちどれを伸ばすのかを考える必要があります。

例えば、アクセス数平均客単価が同じで購入率が0.5から1.0になるだけで、売上は2倍になります。

ECサイトの集客方法

ECサイトの集客方法

ECサイト上を運営していくためには、自社での集客対策(アクセス数アップ)が必要になります。

ECサイトにおける集客対策は、大きく分けて

  • 自然検索
  • 広告
  • SNS

の3つがあります。

順番に説明していきます。

自然検索

GoogleやYahooなどの検索結果で自社サイトを表示させてアクセスに繋げる集客方法なります。よくオーガニック検索などと言われたりします。

この自然検索からの流入を増やすには、SEO対策を行う必要があります。しかしながら長期的に集客力を高める施策であり、必ず効果が現れるものではないため、その他の即効性の強い集客対策と併せて行う必要があります。

また、SEO対策は、広義の対策から狭義の対策までさまざまあるので、SEO対策を行うといっても具体的にどこのことを言っているのか人によって違うことが多いので、基本的なことは理解できるようにしておきましょう。

広告

集客対策の中で、即効性の高い施策のひとつが、この「広告」になります。具体的にどのような広告があるかというと、「リスティング広告」というGoogleやYahooなどで検索した際に関連したキーワードとして表示される広告や、「リマーケティング広告」という一度サイトを訪れたユーザーに対して表示される広告などがあります。

それぞれ特徴があり、どれが正解なのかは広告を運用する人でも最初はわかりません。実際に運用をしていく中で最適解を見つけていきます。とはいえ、お金がかかる施策なので、扱う商材とターゲットを明確にして戦略的に行う必要があります。

また、広告はある程度運用しないと数字がとれないので、それも理解しておく必要があります。

SNS

サイト運営スタッフや購入客の投稿により、商品を認知してもらってECサイトへのアクセスを促す施策です。SNSによっては、シェアやリツイートといった投稿を拡散する機能が備わっているものもあります。拡散された結果、爆発的な集客につながることがあり無料で行うことができます。

有料の施策として、インフルエンサーやアンバサダーに商品の紹介をしてもらい、認知を広げることもできます。

ここの自社の商材の特性を理解して、効果のあるSNS媒体を使って施策をうっていきましょう。

ECサイトの接客方法

ECサイトの接客方法

売上をあげていくためには、アクセスしたお客様に、店員のいる実店舗のように接客して顧客満足度を上げて、購入率(CV)を上げることが重要になってきます。

上記の集客の対策で、たくさんのアクセスがサイトに流入したとしても、ここの購入率(CV)が低ければ、とてももったいないことになります。特に広告をかけてお金を投資するのであれば、ここの対策もしっかりと行いましょう。

ECサイトの接客:4つのポイント

ECサイトにおける接客では、訪れたお客様が満足のいく買い物ができるようにサポートしていくことが大切になります。

  • 欲しい商品を見つけることができる
  • 商品情報がわかりやすくなっている
  • 購入までスムーズな導線になっている
  • 買い物を楽しむことができる

上記のことを考えて、デザインや写真・テキスト、サイト設計を行うことが大切です。

一番良い方法は、自分が他のサイトで商品をいろいろと購入してみて、なぜ購入したのかを分析していくと答えが見つかってきます。購入したいと思うのには理由があるので、その理由をつきとめて自分のECサイトに反映させていきましょう。

ECサイトの分析と改善

ECサイトの分析と改善

ECサイトを成功させるためには、データ分析は必須になります。

ここが本当に大切です。特に実店舗と違い、ECサイトはうまくツールを使いこなすと全て数字に出すことができます。

そして、データ分析で重要なのはゴールとなる目標設定を行うことです。
ECサイトの最終的な目標は売上金額なので、この売上金額をどのように伸ばしていくのかを定めましょう。

売上を構成する「アクセス数 × 購入率 × 平均客単価」を把握して、実務のさまざまなデータをとって、仮説検証をして毎日改善していきます。

施策を打って、検証して改善する。このサイクルをどれだけ回せるかで売上が変わります。いいも悪いもやってみないとわかりません。

よく最初からあれだこれだと時間をかける方がいますが、その時間があるなら実際に運営して改善していく方が、よっぽど早く良い結果に結びつきます。

おすすめは、やはり初期の段階であればチームに一人ECの経験者がいることです。予算の関係もあると思いますが、いるといないでは全然スピードが変わってきます。

ECサイト分析の指標やキーワード

アクセス数

ユーザーがサイトを訪問した回数

ユーザー数

サイトを訪れた訪問者の数

PV数

サイト内のページが表示された回数

平均滞在時間

1回サイトを訪れた際のサイトへの平均滞在時間を示したもの

直帰率

サイトを訪問し、どこもページも経由せず離脱したユーザーの割合

購入率

ECサイトで購入するユーザーの割合

参照元メディア

自然検索、SNS、広告などのサイトの流入元のこと

行動フロー

ユーザーのサイト内でのページを回遊した動き

参照元デバイス

サイトの閲覧に使用した機器

データ活用

ECで成功するには、どんな人をお客様にするか?どこに絞るか?お客様が来てくれて購入してくれたのか?などなど、データから判断して改善を繰り返していき、場合によっては対象とするお客様も変えていく必要があります。

ECはたえず改善を加えていくことが重要で、改善のヒントを与えてくれるものがデータになります。

データをコンパスとして使い、改善の検証をしていく。

データ活用の最重要ポイントは要因の整理になります。そしてデータを見てどんどん疑問をもち、気づく力を養いながら売上を伸ばしていく施策をうちPDCAを回しましょう。

ECサイトの学習教材

ECサイトの学習教材

最後におすすめの学習教材の本と動画を紹介しておきます。いろいろ学びましたが、この2つ「まんがでわかる ECビジネス」と「売上アップのECマーケティング絶対ルール」がシンプルでわかりやすいと思います。

まんがでわかる ECビジネス

基本をしっかり学ぶことができるのでおすすめです。ECストアを立ち上げて、実際に売上をたてていくストーリーが学べます。

Shopifyではじめるネットショップ

最近出た本で、ECストアを立ち上げるためのShopifyの基本が学べます。今のOnline Store 2.0に対応されてないのがもったいないですが。

売上アップのECマーケティング「絶対」ルール

ECとはという基本的なところから、特徴や成功するためのポイントまで学ぶことができます。実際に行う具体的な販売戦略と運営業務まで説明してくれているので、とてもおすすめ。

発売当時は、セールの時でもこの教材は対象外だったのですが、最近になってセール対象の値段になるので、セールになればぜひ学習を♪

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